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ブログ更新『グロインペイン症候群』

グロインペイン症候群」は

主に中高校生のサッカーや陸上選手に発症しやすい障害です。


初期症状としては、
 
サッカーボールを蹴る時の痛みや、

長時間のランニング時の痛み等、

決まった動作での痛みが起こります。

症状が悪化してくると、徐々に痛みが出る頻度が増えたり、
 
軽い運動でも痛みが発症するようになります。

グロインペイン症候群は別名「鼠径部痛症候群」とも言われていて

内転筋腱障害・恥骨結合炎・腸腰筋の機能障害・スポーツヘルニアなどの

症状が出ているものをグラインペイン症候群といいます。

恥骨結合炎

恥骨は骨盤の下にある骨で、
恥骨が軟骨にて結合している部分を指します。
恥骨結合部には、
腹直筋、長内転筋、短内転筋、薄筋という筋肉が付着しています。
これらの筋肉のオーバーユースや柔軟性低下が原因となって
恥骨結合に炎症を起こすのが恥骨結合炎です。

腸腰筋腱周囲炎
腸腰筋とは背骨から骨盤、大腿骨に付いている
大腰筋と腸骨筋を合わせた呼び名で、
主に股関節を屈曲させる働きがあります。
サッカーのキック動作等で重要な働きをする筋肉です。
この筋肉もオーバーユースや過剰に伸張された時などに
損傷をきたして痛みを生じます。
グロインペイン症候群が発生しやすいタイプは?
臀部の筋肉が硬いタイプ
臀部の外旋筋群が硬い事で股関節が外旋した(開いた)状態になりやすい。
キックやターン動作の時に内転筋群や恥骨部に伸長負荷をかけてしまいます。
 慢性的な腰痛を抱えているタイプ
大腿部前面の硬さが原因で骨盤が前傾して姿勢が崩れてしまい、
鼠径部にストレスがかかってしまう。
過剰なトレーニング
腹筋や殿筋などの特定部位の過度の筋力強化。
シュートやロングキックなど特定動作の過度のトレーニングにより、
鼠径部に負担をかけてしまう。
グロインペイン症候群の治療と予防
グロインペイン症候群には、絶対的な治療法はありません。
また、手術等を行わなくても、
保存療法で十分に回復することが分かっています。
症状の出始めは安静が重要ですが、
慢性化している場合は、適切な筋肉強化が必要です。
筋肉が十分に回復しない状態で競技に復帰してしまうと、
ボールを蹴ったり、長時間のランニング動作等の負荷に耐えられず、
痛みが復活してしまいます。
  
また、鼠径部の痛みと思っていても、
骨盤付近での疲労骨折の可能性の場合もありますので、
当院では念の為、一度整形外科を受診するようお願いする事もあります。
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